ゲーム&ウォッチで遊ぶのも飽き始めた小学3年生のころ。衝撃的な商品が登場する。
ファミコンである。
ゲームが大好きな私は、当然欲しがったが、ゲーム&ウォッチと違いテレビを占有するファミコンは、親に購入を拒まれた。
そんなとき、父方の親戚宅に遊びにいくと、高校生のいとこが、大きな電卓のようなもので遊んでいた。
そう。これが私とコンピュータの出会いだった。
その大きな電卓の液晶画面には数字ではなく、(文字の)キャラクターが動いていて、テンキーで操作できた。
これは、ポケットコンピュータ《ポケコン》と呼ばれるもので、カシオのPB-100だった。
いとこが操作すると、すでに打ち込んでいた別のゲームが起動した。※
プログラムを打ち込めば、自分の好きなゲームが好きなだけ遊べる!と、興奮したものだ。
しかし、このときはプログラムのプの字も理解してなかった。
※PB-100は、記憶容量内であれば、10個のプログラムを記憶でき、別々に起動できた。