ディスク付きのMSXを持っていなかったので、アセンブラを使うこともできず、ハンドアセンブルはかなり厳しかった。
中学を卒業するころになってくると、C言語なるBASICとは違う言語があることを知った。
C言語は、BASICと違いプログラムをコンパイルするという、マシン語に変換する作業を行う必要があった。
実行するのは変換されたマシン語なので、インタプリター方式のBASICに比べて数倍速い実行速度が出ていた。
C言語には行番号がない。(今やBASICにも行番号は無くなったが)
そして、大文字で書くことに慣れていた命令は、小文字表記。
カッコでくくったところがブロックになる。
そして、命令の末尾には、;(セミコロン)を付ける。
#include <stdio.h> void main() { int i; for ( i=1 ; i<=9 ; i++ ) { printf("%d\n",i); } }
BASICと比べて、なんだかいっぱいカッコを書かなくてはならないなぁという、見た目の感想はあったものの、アセンブラに比べて圧倒的に人間がわかりやすい言語で書け、BASICより早く動作するプログラムが作れるのならと憧れが膨らんだが、進学するまでは、想像するだけだった。
結局MSXでは、C言語でプログラムを作ることはなかった。