コンピュータの世界では、プログラムしたら何かに記録しないと、基本的には電源を切ると消える。
そんなプログラムを記録する媒体について、思い出してみる。
- ■ カセットテープ
- 最初に出会ったのが、カセットテープ。ラジカセでも記録はできたが、専用のデータレコーダーを使って記録していた。ピーーーーーーーーガーガガッガガガッという音でプログラムを記録する。テープなので当然頭から順にしか記録できない。プログラムを記録したカウンタをメモしておかないと何がどこにあるのかわからなくなる。データレコーダなら頭出し機能があったりするが、早送り、巻き戻しは音楽カセットと一緒なので、かったるかった。
市販のゲームもカセットテープで売られており、遊ぶ前にプログラムをロードするんだけど、ピーガーを聞きながら5分、10分と待つのが当たり前だった。
- ■ フロッピーディスク
- カセットテープの次にポピュラーになったのは、今ではドライブを見ることもなくなったフロッピーディスク。
最初は、88や98に搭載されていた5インチディスク。ペラッペラのカバーで、紙のジャケットに入れられていた。すぐに折れそうで、怖かった。雑に挿入しようとすると、引っかかってびよーんと曲がって焦った。MSXや、学校にあった98では、3.5インチディスクを使った。プラスチックのジャケットに、金属製のシャッターが付いていたので、5インチに比べてかなり安心感があった。そして、学校の教官室には、8インチディスクがあった。
容量は、2DDや2HDなど記録密度によって違っており、2DDが約640KB、2HDが約1.2MBだった。社会人になっても使っていた長い期間使ったメディアだった。
- ■ クイックディスク(QD)
- フロッピーディスクのような形だけど、3.5インチより一回り小さい2.8インチ。そしてカセットテープと同じように、頭から全部読み込んでしか使えない、シーケンシャルディスク。だけど、カセットテープに比べて高速にプログラムが読み込める。QDと呼ばれ、シャープのMZ-1500に搭載されていた。
なぜかこのQDに惹かれ、MZ-1500が欲しくなったが、買うまでには至らず。そして、外付けドライブとしてMSX用のQDも発売されたが、この時はすでにFDDが主流。こちらも買うことがなかった。
無名な媒体と思われがちだが、ファミコンのディスクシステムのディスクは、QDをベースにしたものなのだ。
思いのほか長くなりそうなので、その2に続く。