“RUN” それは魔法の言葉

私とコンピュータの思い出を、だらだらと綴ります。最近はHSP3でのゲーム作り日記です

さらばATOK

昔のパソコンは、日本語の入力をするのがすごく面倒だった。
今みたいに文章で入力するのではなく、漢字変換は一文字ずつの単漢字変換だった。
ワープロソフトを購入すれば、連文節変換という今の変換方式に近いものになったが、普段のプログラミングで日本語入力は至極面倒だった。

そんな時に出会ったのが、日本語入力ソフト「ATOK」。ジャストシステムという会社のワープロソフト「一太郎」に付属していたものを、単独で買えるようになった。こいつが当時の日本語入力の環境を一気に改善してくれた。
PC-9801で、2ドライブのFDDがあれば、1枚目にMS-DOSATOK、2枚目に辞書ディスクをセットすれば、(当時の感覚で)自由に日本語入力ができた!

就職してからは、PC-9801ではなく、Macを使うことになった。MacOSの日本語入力は「ことえり」というシステム。ATOKには遠く及ばない変換効率にイライラしていた。MacOS版のATOKが登場したときは飛びついた。

Windowsになっても標準のMS-IMEがあまりよくなく、ATOKを購入して使っていた。
さらに、Android版が登場した時も、ベータ版から使ってきた。

そんなATOK信者な私だったが、MS-IMEの性能もよくなってきたので、Window版の購入コストが高くなるということで、使用をやめた。(日本語キー入力の設定だけは、ATOKにしている)
Andorid版は、ずっと使ってきたが、最近変換効率が極端に落ちた。サブスクリプション版しか更新されないことになったのだ。
地名とか名前変換にも強かったはずなのに、ことごとく変換できず、これだけなら我慢できるものの、ATOKの特長だった、文脈解析による変換がほぼ機能しなくなった。

Googleの「Gboard」は癖があるものの、変換自体はATOKよりマシだったので、乗り換えることにした。
こうして、30年近く使ってきたソフトと、お別れすることになった。
これだけ長い間付き合ってきたソフトだっただけに、最後は残念な別れ方ではあるのだが、今までありがとうと言いたい。